ななかまどの遊び
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もうすぐ3月11日がやってきます。
その日を思うだけで、息が苦しくなります。 でもその前の日、3月10日の夜、鎮魂の花火が上がります。 『天国にぶっ放せ!』 という、若者らしい元気なタイトルですが、 天国に近い場所から、あの日亡くなった、天国の友達や家族のためにあげる、 2万発の鎮魂の花火です。 詳細はここをご覧ください。 「ほぼ日」での対談はこちらです。 お金の話をするなら、花火代は3000万円。 それならもっと違うことに使えばいいだろう、と思う人もきっといると思います。 でも、あの日が起こる前の日常を取り戻したいと願う人、 亡くなった方と、もう一度、何とかしてつながりたいと願う人にとって、 亡くなられた方への『弔い』は、とても大切なことだと思うのです。 ちょうどあの震災が起こる直前に、母を亡くしたわたしは、 絶望的な後悔の念と、情けない自己憐憫とで夜も眠れず、 朝からアルコールの力を借りて、仕事と雑用をこなしていました。 あまり記憶はないけれど、通夜や葬式、そして納骨に至るまでの弔いの儀式は、 わたしにとっては一つ一つが煩わしく、虚しく、喪失感を埋めるどころか、 傷に塩を塗るような部分もあったけれど、 それでも、『弔う』という行為や時間は、ゆっくり、ゆっくり、 逝ってしまった人と自分とをつないでいく、具体的な行為だったのかもしれないと、 思うようになりました。 そして一年が経ち、先に逝ってしまった者は、 死とわたしとを結びつけてくれる、大切な存在になりました。 あの日亡くなった方々は、 もちろん、わたしの母のように普通に年老いて逝ったのとは違います。 もっと大きな力で、突然、普通の暮らしから死へとさらわれてしまった。 しかもまだ、見つけてあげられないご遺体もある。 きちんと、『弔い』をする。 それは、もしかしたら意味のあることなのかもしれないと、 今のわたしは思います。 人は、自分が思う以上に弱いけれど、強くもある。 そして生きている人だけでなく、死んでしまった人にも支えられている。 そのことを実感する場が、生きている人には必要なのかもしれません。 あの災害で、亡くなった方のために行う鎮魂の花火。 わたしは、いいじゃないかと、素直に思ったので、 ほんの少しだけどお金を送りました。 もしご賛同いただけるのであれば、よろしくお願い致します。
by nanakama3
| 2012-03-05 05:16
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