さて、笹畝坑道を後にして、吹屋ふるさと村に向かうと、
江戸末期・明治・大正と続いた、美しい町並みが保存されておりました。
吹屋というのは、銅山だけでなく、「ベンガラ」産業で繁栄した土地だったんですねぇ。
「弁柄」とは、酸化第2鉄を主成分とする、赤色の無機顔料で、
銅山の捨石から、偶然発見されたんですって!
なので、家も瓦も、何もかもが、この渋い赤い色で彩られています。
特に今も残る赤銅色の石州瓦が、本当に深くしっとりした色合いでした。
いつか、こんな色の瓦屋根のある、古いお家に住めたらなぁ・・・。
↑この瓦は、
「旧片山家住宅」という、
国指定重要文化財の、立派なお屋敷のものなのですが、
当主の寝室が、屋根裏近くの隠れ部屋のようなところにあり、
隠し戸棚もいくつかあって、ちょっと探検気分。
大金を持つ人には、それなりのご苦労があったのでしょう。
ない苦労だけでなく、ある苦労も一度してみたいものよのぉ。(笑)
せめて、このハンコがほしいっ!(ちっさ)
近くには、現存する最古の小学校も保存されておりました。
何でも、150年前ぐらいの学校だそうです。
いい建物というのは、こちらの気持ちまで、風通しよくしてくれます。