さて、こちらがほぼ完成した絵です。
ぜ~んぶ、わたしなのですよ。
一枚だけ、妙にわたしにそっくりな絵がありますが、(笑)
それ以外は、不思議なことに、描き手に大変よく似ているのです。
だからね、モデルという対象を描いているのではなくて、
絵を描くということは、絵だけでなく表現するということはすべて、
自画像をつくりあげる行為なのかもしれません。
この絵画教室の生徒さんは、ほとんど同じメンバーなので、
2年ぶりに拝見した絵は、素人のわたしが見ても、本当に上達されていました。
形を取ること、バランス、色彩、空間の取り方を学ばれたことで、
野菜や花、生活の周りにある何を見ても、
これは何色で表現しようとか、どんな構図にしようとか、
いろいろ考えるようになったはず。
そうすることで、今まで見ていた景色や世界も、
まったく違った視点で見るようになられたのでは?と想像します。
つまり絵を描くという表現を通して、
世界がまったく違ったものに変化されたのだと思うのです。
それって、何と豊かな暮らしでしょうか。
ここにある絵は、大芸術家の絵ではないかもしれないけれど、
世界に大きく開かれた、それぞれの人生の扉なのだと感じました。