今日は、鹿野にある
「鳥の劇場」に行き、
今年最後の公演、
「かもめ」をみてきました。
約100年前のチェーホフの作品です。
チェーホフは、わたしの好きな作家ベスト10に入るので、
これは行かねばと出かけたのですが、古くさい感じはまったくなく、
それどころか、人の考えること、浅はかさ、愚かさ、哀しさ、強さは同じで、
つまるところ、人のありかたの根っこもまた同じなのだなぁ、と思いました。
お芝居の後、主催者であり演出家の中島さんとの話し合いの時間があり、
「かもめ」の演出についてなど、いろいろなお話を、聞くことができました。
よい役者とは?という質問に対しては、
「いろいろな体験が豊富であること。
内的エネルギーが強く、それを外に向けて表現できること。
さらにそのエネルギーで、遊べること」。
地域の中で芝居を続けることについては、
「芝居だけでなく、アートというのは、日常を違う視点でとらえるきっかけになるはず。
そして、日常とは違う出会いもある。それがつながっていくといいと思う」
と、話されてました。
どの分野であっても、何かを続けていく人の発言は、
やはり同じなのだなぁと、またまた思いました。
お芝居や、中島さんの話しを思い出しながら、
今、自分は何を選び、どんな行動をとっていくのか、
それをさらに強く問いかけられる時代になってるぞ、
これはぼやぼやしてらんないぞ、と思いながら帰ってきました。
そう、アートというのは、現実世界に別の切り口を見せてくれるもの。
来年の公演もまた、楽しみです。