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ライターをしています。猫、映画、料理、アートなど好きなものの徒然日記です。
by nanakama3
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池本喜巳写真展 「近世店屋考」
昨日は、池本喜巳先生の写真展、「近世店屋考」をみに、
鳥取の<ギャラリーそら>に行きました。
この日の夜には、スライド写真を見ながらのトークイベントもあり、
お手伝いで、受付にもちゃっかり座ってましたよ。(笑)
この大きな特注のカメラをかついで、山陰の姿を撮り続けてこられたのです。↓
池本喜巳写真展 「近世店屋考」_c0085514_220585.jpg

先生の回りでは、すぐに撮影会になります。
何しろ、ほとんどの人がカメラを持っているので。(笑)
特にこの日は、20年ぐらい交流のある「写快人」という
広島の写真グループの方がいらしていたので、本当に賑やかでした。
池本喜巳写真展 「近世店屋考」_c0085514_2202474.jpg

サインだけでなく、絵も気軽に描いてらっしゃいました。
「犬と猫と、どっちにする?」なんて訊かれて。↓
池本喜巳写真展 「近世店屋考」_c0085514_2203995.jpg

そして夜7時から、スライドを流しながらのトークライブの始まりです。
用意した椅子に座りきれないほどのお客さま(約70名)と一緒に、
池本先生の写真に対する情熱と、なぜ山陰の失われていく仕事や、
それに携わる人々を撮り続けているかというお話をたっぷり伺い、
まるで、池本学校にいるような一時でした。

内容については、とてもここには書ききれないので、
ぜひ、池本先生の写真集「近世店屋考」をみてくださいね。
鳥取に暮らす人々の生活や、一人一人の生きていた時間、
暮らしそのものが写っているだけでなく、
写真を撮っている人の強い気持ちまでが伝わってくる、すばらしい写真集です。


この日の午後、ふらっとギャラリーに寄られた年輩のご婦人が、
大病をされた後で、杖をつきながら歩かれていたので、
一緒に地下までおりて、写真を眺めていたら、

『この人、友達だったわ。でも、もう亡くなりんさった』 とか、

『この金物屋さん、あったなぁ』 と懐かしそうにおっしゃり、

お見送りする時、 『生きててよかった』 とポツンと言われ、胸が熱くなりました。


<評論家とかじゃなく、アートとも縁のない普通に暮らしている人に、
いいと言ってもらえたら、それが一番うれしいし、写真家として誇りに思う。>

と、トークライブでおっしゃってましたが、まさにその通りのことが目の前で起こってました。
もっと、まっとうに生きていかなきゃなぁ、と思うわたしでした。



このイベントの企画は、cafe SOURCEの山根さんと、工作社の本間さんです。
本間さんのブログに、このイベントの序文が書かれてますので、
こちらをクリックして読んでみてください。
いい企画をありがとうございました。


そしてこれは、わたしの写真集。↓
ノラ猫のミケが来たよ。
池本喜巳写真展 「近世店屋考」_c0085514_2205714.jpg

by nanakama3 | 2008-11-16 22:14 | 今日の遊び
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